1983 年 36 巻 8 号 p. 2129-2134
小児科領域の細菌性感染症に対するCefpiramide (SM-1652, 以下CPM) の臨床的有用性を検討するための研究会 (座長, 藤井良知・帝京大学教授) が1981年11月に発足し, 1982年7月にかけて各種の小児細菌性感染症を対象にして, 臨床的検討が行われた。
本検討の細菌学的検討は, 細菌学的検査協力機関として参加した当センター研究部において, 各施設で分離, 同定された菌種の再同定, CPMと対照剤のMIC測定を行うとともに, 各種小児由来菌株のCPMに対する感受性を対照剤を含めて検討した。以下, 本検討で得られたCPMに対する感受性に関する成績を報告する。