The Japanese Journal of Antibiotics
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産婦人科領域におけるCeftazidimeの基礎的・臨床的検討
山元 貴雄保田 仁介金尾 昌明岡田 弘二
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1984 年 37 巻 1 号 p. 23-27

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抄録

Ceftazidime (CAZ) は英国グラクソ社で開発された新しい半合成セフェム系抗生物質である。本剤はFig.1に示すように7位側鎖にAminothiazolylcarboxypropyloxyimino基を, 又3位側鎖にPyridineを有している。
本剤はグラム陽性菌, グラム陰性菌に対し広範囲な抗菌スペクトラムを有し, 特にSerratia,Pseudomonas aeruginosaを含むブドウ糖非発酵グラム陰性桿菌に対しても強い抗菌作用を示す。
又, 本剤はBacteroides fragilisの産生するβ-Lactamaseに対してはやや不安定ではあるが, 腸内細菌及びP.aeruginosaの産生するβ-Lactamaseに対しては極めて安定である。
本剤をヒトに静脈内投与した場合の血中半減期は約90~100分であり, 又体内では代謝を受けることなく未変化体のまま大部分が尿中に排泄される1)。
今回, われわれは産婦人科領域における本剤の基礎的検討, 並びに臨床的有効性, 安全性を検討する機会を得たので報告する。

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