1984 年 37 巻 10 号 p. 1785-1787
Cefoperazone (CPZ) は広範囲の抗菌スペクトラムをもつCephalosporin系抗生物質であり, β-Lactamaseに安定であるが, 若干PCaseで分解される。一方, Sulbactam (SBT) は, それ自身での抗菌力は弱いがPCase型β-Lactamaseを強く不活化する。従つて両剤を配合することによりCPZの欠点を補い, 更に広域の抗生剤として期待できると考えられる1)。
今回我々は本配合剤を小児感染症に使用する機会を得たので,臨床成績について報告する。