The Japanese Journal of Antibiotics
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産婦人科領域におけるCeftriaxoneの基礎的・臨床的検討
佐藤 卓牟禮 一秀清水 哲也
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1984 年 37 巻 12 号 p. 2298-2303

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抄録

Ceftriaxone(Ro 13-9904, CTRX)はスイス, エフ・ホフマン・ラ・ロシュ社で開発されたセファロスポリン系の注射用抗生物質であり, その化学構造式はFig.1に示すとおり, 3位側鎖に新規のトリアジン環を有する。
本剤は抗菌スペクトラムが広域であり, Escherichia coli, Kiebsiella pneumoniaeはもとよりProteus mirabilis, Serratia marcescens, Haemophilus influenzaeに強い抗菌力を示す。又, in vitroにおける効果よりin vivoにおける効果が優れていると言われている。
本剤の臨床薬理学的特徴はOne shot静注や点滴静注により高い血中濃度が得られ, その半減期は7~8時間であり, 従来のセフェム系の抗生物質の中では血中濃度半減期が最も長いと言われている。
今回, 著者らは本剤について, 産婦人科領域での検討を行い若干の知見を得たので報告する。

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