The Japanese Journal of Antibiotics
Online ISSN : 2186-5477
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産婦人科領域におけるCefoperazoneの研究 (第3報)
臨床分離株のCefoperazone感受性及び骨盤死腔滲出液中濃度の検討
張 南薫木村 武彦鈴木 秀宜福永 完吾国井 勝昭小森山 義弘
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1984 年 37 巻 9 号 p. 1607-1619

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抄録

感染症治療時の抗生剤投与指標として, 起炎菌の薬剤感受性及び体内動態, 特に目標病巣内での濃度・消長を知ることは必要である。
新しいCephem系抗生物質, Cefoperazone (以下CPZ) については, われわれは, その臨床成績について第1報2) で報告しその効果を認めた。又, 第2報において, CPZの骨盤内性器組織内濃度及び胎盤通過性について報告し3) 本剤の組織移行性が高いことを認めた。本報では最近分離した婦人科検査材料由来保存株に対するCPZの感受性分布成績と, 子宮全摘術後骨盤死腔滲出液中のCPZ濃度を測定して, その成績の薬動力学的解析を行い結果を得たので以下報告する。

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