The Japanese Journal of Antibiotics
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Cefsulodinの小児における薬物動態の検討
岡田 正奥村 賢三小関 万里東島 哲也池田 義和大口 善郎
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1985 年 38 巻 1 号 p. 145-154

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抄録

Cefsulodin(CFS)は武田薬品中央研究所で合成された注射用セフェム系抗生物質で, 緑膿菌に対してアミノ配糖体系抗生物質に匹敵する強い抗菌力を有し, 臨床的にも本剤の成人各科領域における有効性と安全性はすでに確認されている1)(Fig. 1)。
一方小児科領域においても臨床的有用性の検討が行われており, 体重kg当り主として1日60~200mgの3~4回分割投与がなされている2)。
小児の薬物動態は成人と異なることが多く, 小児の薬物投与法を決める際には小児における各薬物の動態を詳細に検討しておく必要性がある。
今回我々は, 小児における本剤の体重kg当り1回最低投与量と考えられる15mgと最高投与量と考えられる50mgの静注及び1時間点滴静注時の血清中濃度, 尿中排泄の経時的変動につき検討を行つたので, その成績を報告する。

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