The Japanese Journal of Antibiotics
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産婦人科感染症に対するCeftriaxoneの臨床効果
舘野 政也
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1985 年 38 巻 1 号 p. 8-12

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抄録

産婦人科感染症は他科の感染症に比較して特異的で, その部位的な関係から起炎菌の証明が困難な場合があり, 起炎菌に抗菌性のある抗生物質を選択的に使用することはなかなか困難で, 従つてこれら感染症に対しては抗菌スペクトラムの広い抗生物質の使用を余儀なくさせられる。今回我々は新抗生物質であるCeftriaxone (Ro 13-9904, CTRX) を日本ロシュ社から提供を受け, 産婦人科感染症, 主として帝王切開や経腔分娩後の子宮内感染, 各種婦人科手術後の発熱例, 卵管瘤膿腫や子宮内膜炎などの感染症及び性器癌患者の発熱例などに使用する機会を得たので, 少数例ではあるがそれらの使用成績について検討を加えてみたいと思う。

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© 公益財団法人 日本感染症医薬品協会
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