The Japanese Journal of Antibiotics
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産婦人科領域におけるCeftriaxoneの臨床的検討
出口 晴彦増崎 英明村上 誠山辺 徹
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1985 年 38 巻 1 号 p. 13-17

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抄録

Ceftriaxone (CTRX, Ro 13-9904) は1978年スイスのF. Hoffmann-La Roche社で開発されたCephalosporin系の注射用抗生物質であり, その化学構造は3位側鎖に新規のTriazine環を有している(Fig.1)。
本剤は他のいわゆる第3世代のCephalosporin剤と同様に広範囲の抗菌スペクトラムを有し, 静脈内投与により高い血中濃度が得られ, 血中濃度の半減期が7~8時間と従来のCephalosporin系の薬剤の中では最も長いことが特徴とされる。今回, 産婦人科領域における本剤の臨床有用性を検討する機会を得たのでその成績を報告する。

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