The Japanese Journal of Antibiotics
Online ISSN : 2186-5477
Print ISSN : 0368-2781
ISSN-L : 0368-2781
産婦人科領域におけるCefbxitinの基礎的検討
野田 克已松波 和寿伊藤 邦彦早崎 源基
著者情報
ジャーナル フリー

1985 年 38 巻 1 号 p. 95-101

詳細
抄録

Cefoxitin (CFX, Merxin®) はCephem環の7α位にMethoxy基のついた構造を持ち, β-Lactamaseに対し安定性が増強された最初のCephamycin系の抗生物質である。β-Lactamaseを産生し, 従来のCephalosporin剤に耐性を示すEscherichia coli, Klebsiellaなどに対し有効であり, 従来のCephalosporin剤では無効とされていたBacteroides fragilisにも抗菌活性を示し, 産婦人科領域でも有用な薬剤として評価されている。
われわれは以前に本剤による治療経験を発表している1)が, 今回, 臨床例に対する用法, 用量を決定する目安となる基礎的資料の必要性を感じ, その検討を行つた。

著者関連情報
© 公益財団法人 日本感染症医薬品協会
前の記事 次の記事
feedback
Top