The Japanese Journal of Antibiotics
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Ceftizoxime坐剤の成人及び小児における基礎的検討
山下 文雄富永 薫田中 耕一石本 耕治荒巻 雅史冨田 尚文久田 直樹本廣 孝藤本 保古賀 達彦西山 亨島田 康阪田 保隆
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1985 年 38 巻 10 号 p. 3013-3056

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抄録

Ceftizoxime (CZX) はCephem系抗生物質の第5群に属する注射剤で, 従来のCephalosporin系薬剤はHaemophilus influenzae, インドール陽性Proteus, Serratia sp., Enterobacter sp., Citrobacter sp., Bacteroides fragilisなどの嫌気性菌に対し抗菌力は弱かつたが, 本剤はこれらの細菌にも優れた抗菌力を有し1~6), 本邦ではすでに発売され3年になる。本剤は種々の細菌感染症に対し筋注, One shot静注あるいは点滴静注で投与されているが, 小児での筋注は他の薬剤と同じく大腿四頭筋拘縮症をきたす恐れがあり, ほとんど筋注での投与はされていない現状である。そこで, 可能ならば筋注に代るBioavailabilityを示す本剤の坐剤の出現が望まれていたところ, 京都薬品工業株式会社研究所が坐剤化に成功し, CZX suppository (CZX-S) として藤沢薬品工業株式会社と共同開発を行うことになつた。しかし, その基礎的資料は動物だけの成績であることから, 私たちはヒトにおける体内動態及び刺激性について検討したのでその成績を報告する (試験期間昭和56年12月~昭和57年10月)。

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