The Japanese Journal of Antibiotics
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複雑性尿路感染症に対するSisomicinの点滴静注投与による臨床的検討
玉井 秀亀鈴木 恵三
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1985 年 38 巻 11 号 p. 3097-3104

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抄録

Aminoglycoside系抗生物質(以下AGs)は, 本邦においては主として筋注投与で用いられてきたが, 近年, 点滴静注時の薬動力学的研究, 体液中濃度測定をもとにした安全性に関する検討が飛躍的に進歩した結果, 多くの治療分野で点滴静注投与の有用性が認められつっある。著者はすでにGentamicin (GM), Tobramycinについて点滴静注による臨床的検討を行い, 有効性及び安全性について十分評価に値する投与方法であることを報告した1, 2)。今回,AGsのうちSisomicin (SISO) を用い, 慢性複雑性尿路感染症を対象に点滴静注による治療を行い臨床効果と安全性を検討し, 併せて一部の症例で血中濃度を測定し, 薬動力学的検討を行ったので報告する。

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© 公益財団法人 日本感染症医薬品協会
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