The Japanese Journal of Antibiotics
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仙台地区一般病院で分離されたHaemophilus influenzaeの抗生物質感受性の検討
西岡 きよ井田 士朗滝島 任
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1985 年 38 巻 11 号 p. 3105-3110

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抄録

β-Lactamase産生によるAmpicillin (ABPC) 耐性Haemophilus influenzaeがアメリカにおいて臨床材料から分離されて以来10年が経過し1), 現在は日本においても耐性菌が広範囲にみられるようになっている2-4)。しかしながらこれまでの本菌の耐性率に関する報告は大学病院におけるものが主で, 一般病院の分離株についての検討は少ない。H. influenzaeは小児から高齢者までの広い年齢層にわたる感染の原因菌として各種臨床材料から分離される頻度の高い重要な菌種であり, 抗生物質感受性の現状の把握は本菌感染の治療上不可欠であると考えられる。我々は仙台地区の一般病院におけるβ-Lactamase産生H.influenzaeの分離率を知ることを主目的として菌株を収集し, 更に血清型, 生物型についても検討を行つたので報告する。

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