The Japanese Journal of Antibiotics
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婦人科領域におけるCefpimizoleの組織移行性及び臨床的効果
小川 英弌村田 誠真木 正博
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1985 年 38 巻 4 号 p. 915-920

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抄録

新しく開発されたCephalosporin系抗生物質であるCefpimizole(AC-1370)は, Fig. 1に示すとおり, 化学構造上7位側鎖にD-(-)-α-(4(5)-Carboxyimidazole-5(4)-carboxamido) phenylacetamido基, 3位側鎖に4-β-Sulfbethylpyridinium methyl基を有している。本剤はグラム陽性菌からグラム陰性菌に対し幅広いスペクトルを持つが, 特にPseudomonas属を含むグラム陰性桿菌に対し, 良好な抗菌力を示している。
本剤の際立つた特徴として, マウスの感染防御試験においてin vitroの抗菌活性を上回る効果が認められている1)。
今回, われわれはAC-1370について, 女性性器各部位における組織移行性の検討を行い, 更に本剤を臨床応用する機会を得たので, その成績を報告する。

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