The Japanese Journal of Antibiotics
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産婦人科感染症におけるCefpimizoleの基礎的, 臨床的検討
水口 弘司五来 逸雄植村 次雄
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1985 年 38 巻 4 号 p. 954-965

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抄録

Cefpimizole (AC-1370) は味の素 (株) 中央研究所で創製され, 同社と持田製薬 (株) で開発された注射用Cephalosporin系抗生剤で, その構造式は図1に示されるとおり, 骨格の7β位にD-(-)-α-(4(5)-Carboxyimidazole-5(4)-carboxamido)phenylacetamido基を, 更に3位に4-βSulfoethylpyridinium methyl基を有する。
本剤はグラム陽性菌からグラム陰性菌に対し幅広い抗菌スペクトルを持つが, 特にPseudomonas属を含むグラム陰性桿菌に対し良好な抗菌力を示す。又, マウスの感染防御試験においてin vitroの抗菌活性を上回る効果が認められており, 更に, 種々のβ-ラクタマーゼに対し安定であることが報告されている1)。
今回, 我々は本剤を使用して婦人科領域における基礎的, 臨床的検討を行つたので, その成績について報告する。

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