The Japanese Journal of Antibiotics
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産婦人科領域におけるCefpimizoleの基礎的, 臨床的検討
近藤 英明野田 克已松波 和寿伊藤 邦彦早崎 源基馬場 義孝
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1985 年 38 巻 4 号 p. 972-981

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抄録

Cefpimizole (AC-1370) は味の素 (株) 中央研究所で創製され, 同社と持田製薬 (株) で開発された注射用Cephalosporin剤で, その構造式はFig. 1に示すとおりである。
本剤はグラム陽性菌からグラム陰性菌に対し, 幅広いスペクトルを持つが, 特にPseudomonas属を含むグラム陰性桿菌に対し良好な抗菌力を示す1)。
われわれは, すでに各種の抗生物質の婦人性器内移行について検討を行つてきた2~8)。そして, それらの成績が産婦人科領域の各種感染症における薬剤投与量を決定するのに重要な指標の1つになると考えている。
今回, われわれはAC-1370について検討する機会を得たので骨盤死腔浸出液への移行及び7例の臨床例に本剤を使用した成績について報告する。

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