1986 年 39 巻 1 号 p. 154-158
新Cephamycin系抗生物質であるCefbuperazone (CBPZ) は, in vitro抗菌作用から想像される以上にin vivo効果が優れている抗生剤として注目されている1, 2)。この理由の一つとして血清や好中球との協力的殺菌作用3) が考えられているが, いまだ十分に解明されてはいない。今回, 非特異的防御機構として重要な多形核白血球 (PMN) との協力作用という点に注目し, 良好なin vivo効果に関する若干の知見を得たので報告する。