1986 年 39 巻 1 号 p. 247-249
ネガマイシン (NGM) はStreptomyces purpeofuscusにより生産される抗生剤であり1, 2), その光学活性体の全合成がすでになされている3, 4)。Pseudomonas aeruginosaを含むグラム陰性菌やグラム陽性菌に抗菌作用を示し5), 又, その抗菌作用点が蛋白合成系の最終過程の特異的阻害であることも知られている6)。
本論文では, 実用的価値を有する新規合成ルートによつて不斉合成された (+)-NGM7)の抗菌性に関して検討した結果を述べる。