The Japanese Journal of Antibiotics
Online ISSN : 2186-5477
Print ISSN : 0368-2781
ISSN-L : 0368-2781
小児科領域におけるImipenem/Cilastatin sodiumの基礎的, 臨床的検討
城 裕之楠本 裕老川 忠雄小佐野 満
著者情報
ジャーナル フリー

1986 年 39 巻 7 号 p. 1787-1803

詳細
抄録

Imipenem/Cilastatin sodium (MK-0787/MK-0791) は, MK-0787 (N-Formimidoyl thienamycin) とMK-0791を1: 1に配合した注射用抗生物質である。MK-0787は新しいβ-ラクタム系抗生物質のカルバペネムに属し, β-ラクタマーゼに安定で, そのため幅広い抗菌スペクトラムを持つている。MK-0791は腎におけるMK-0787の水解不活化酵素の特異的阻害剤で, MK-0787と配合することにより, 尿中回収率を改善し, 腎毒性を軽減することが知られている1)。
今回, 私共は本剤の小児科領域における抗菌力, 吸収・排泄などの基礎的検討及び臨床的検討を行つたので報告する。

著者関連情報
© 公益財団法人 日本感染症医薬品協会
前の記事 次の記事
feedback
Top