The Japanese Journal of Antibiotics
Online ISSN : 2186-5477
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小児科領域におけるFlomoxefの臨床的検討
小倉 英郎久保田 晴郎村上 信行友田 隆士浜田 文彦松本 健治荒木 久美子小倉 由紀子倉繁 隆信喜多村 勇林 優子谷 淳吉
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1987 年 40 巻 8 号 p. 1496-1501

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抄録

新しいオキサセフェム系抗生物質であるFlomoxef (FMOX, 6315-S) の小児科領域における効果と安全性を検討した。
対象は生後6カ月から14歳の小児で細菌性肺炎3例, 急性扁桃炎2例, 頬部蜂窩織炎1例, 尿路感染症1例, 急性腸炎2例であり, うち3例は難治性感染症であつた。投与方法は本剤1日57~150mg/kgを3回に分けて, 1時間で点滴静注した。その結果, 臨床効果は著効4例, 有効5例であり, 全例有効以上の効果を得た。副作用は臨床症状を認めたものはなく, 1例に一過性の好酸球増多が認められたが投与終了時はすべて正常化しており, 従つて本剤との関係は少ないものと考えられた。

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