The Japanese Journal of Antibiotics
Online ISSN : 2186-5477
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Pseudomonas aeruginosaにおけるAstromicinと各種抗菌剤との併用効果の検討
In vitroでのCefsulodin低感受性菌を中心として
山田 博豊竹山 英夫渡邊 英二福谷 久坂 行雄鈴木 克己亀山 由美子江崎 准子山崎 均森 芳夫佐竹 立成
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1988 年 41 巻 5 号 p. 478-484

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抄録

Aminoglycoside系抗生物質Astromicin (ASTM) とβ-Lactam系抗生物質Cefsulodin (CFS), Cefoperazone (CPZ), Piperacillin (PIPC), Ceftazidime (CAZ) 及びFosfomycin (FOM) とのin vitroの併用効果を新鮮臨床分離緑膿菌を用いて検討した。緑膿菌株は, CFS高感受性株 (MIC≤3.13μg/ml) 13株及びCFS低感受性株(MIC≥400μg/ml) 19株 (うち喀痰由来10株, 尿由来9株) を用いてFractional inhibitory concentration indexを算出する方法により検討した。ASTMはCFS高感受性株において, FOM併用時を除くすべてにおいて, PIPC (54%), CAZ (38%), CPZ (23%), CFS (8%) の順で相乗効果がみられた。又, CFS低感受性株においては, FOMを除き, CAZ (63%), CPZ (47%), PIPC (37%), CFS (11%) に相乗効果がみられた。CFS低感受性緑膿菌株中, ASTM単独にて高い感受性 (MIC0.78μg/ml) を示すものが認められた。

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