1988 年 41 巻 9 号 p. 1304-1308
持続性セファクロル, S 6472顆粒剤について, 慢性気管支炎の急性増悪20例を対象に, 本剤を1日750mg (力価) 2分割で7~15日間投与し, 臨床的検討を行つた。臨床効果は有効17例, やや有効3例で, その有効率は85.0%であつた。
分離菌としては13例からStreptococcus pneumoniae 5株, Branhamella catarrhalis 3株, Streptococcus sp.2株, Klebsiella oxytoea 2株, Haemophilus influeniae 1株, Staphyloeoccus aureus 1株の計14株が検出されたが, Streptococcus sp.の1株を除きいずれも本剤の投与により消失した。
安全性に関しては副作用, 臨床検査値異常とも全く認められなかつた。