The Japanese Journal of Antibiotics
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アミノ配糖体系抗生物質Isepamicin及びβ-ラクタム系抗生物質 (セファロスポリン系, オキサセフェム系, カルバペネム系) のIN VITRO併用効果
熊谷 啓子大月 秀夫西渕 光昭竹田 美文
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1990 年 43 巻 9 号 p. 1579-1587

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抄録

アミノ配糖体系抗生物質であるIsepamicin (ISP) 及びβ-ラクタム系抗生物質であるセファロスポリン系のCefoperazone (CPZ), オキサセフェム系のLatamoxef (LMOX), カルバペネム系のImipenem/Cilastatin sodium (IPM/CS) のPseudomonas aeruginosa, Serratia marcescens, 及びKlebsiella Pneumoniaeに対するin vitroにおける抗菌活生及び併用効果を調べた。ISP及びIPM/CSは, いずれの菌種に対しても単独で強い抗菌活性を示した。これらに比べ, CPZは, P.aeruginosa及びS.marcescensに対する, 又, LMOXはP.aeruginosaに対する抗菌活性がかなり劣つていた。Checker-board dilutiom法により, 併用効果を調べた結果, ISPとβ-ラクタム系の各薬剤との組み合せが試験に供した3菌種に対して著明な協力作用を示し, β-ラクタム系薬剤間の組み合せについても多くの菌株に対して協力作用を示した。3菌種の殺菌曲線に及ぼす影響を調べた結果, ISPとCPZをそれぞれ単独で静菌的な作用を示す濃度で併用すると, いずれの菌に対しても殺菌的に作用した。

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