1992 年 45 巻 11 号 p. 1505-1513
46例の小児科領域感染症においてCefprozil (CFPZ, BMY-28100) の臨床的検討を行い, Streptococcus pyogenes, Streptococcus pneumoniae, Staphylococcus属, 及びEscherichia coliによる疾患では100%の効果が得られた。しかし, Haemophilus influenzaeによる疾患では有効率は80%, 除菌率は40.0%と効果はやや劣り, 本菌に対しては投与量を増す必要があると考えられた。副作用は1例もなく, 本剤は小児のCommunity-acquired infectionsの治療に適した薬剤であると思われる。