東京大学老年病学教室
1992 年 45 巻 5 号 p. 507-511
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平均年齢78.8歳の老年者慢性呼吸器感染症患者に対して, シプロフロキサシンを経口投与し, その体内動態, 有用性を検討した。最高血中濃度は, 健常成人とほぼ同等であったが, 喀痰中移行は良好で, 最高喀痰中濃度は従来の成人での報告に比べ高く, 主要感染症起因菌のMIC8Dを上回る濃度を観察した。今回使用した6例全例で臨床的に効果を認め, 副作用を認めなかったことから, 本剤は老年者慢性呼吸器感染症に対して有用性が高いと考えられた。
The Journal of Antibiotics, Series B
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