The Japanese Journal of Antibiotics
Online ISSN : 2186-5477
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T-3761の抗原性試験
柴田 哲夫岩井 信治宮崎 美代乃河村 泰仁児玉 卓也
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1995 年 48 巻 6 号 p. 878-885

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抄録

ニューキノロン系合成抗菌剤であるT-3761の抗原性について検討し, 以下の結果を得た。
1. モルモットの能動的全身性アナフィラキシー反応では, T-3761には免疫原性および誘発原性はみられなかった。
2. モルモットの能動的全身性アナフィラキシー反応用動物から得た血清を用いて行ったモルモットの4時間受身皮膚アナフィラキシー反応では, T-3761には免疫原性および誘発原性はみられなかった。
3. マウスでのIgE抗体産生能をラットの24時間受身皮膚アナフィラキシー反応で調べたが, T-3761には, IgE抗体産生能および誘発原性はみられなかった。
4. ラットおよびイヌの3カ月間反復投与毒性試験 (経口, 静脈内投与) の動物の抗体測定を受身赤血球凝集反応で行ったが, いずれも凝集反応は陰性で抗体産生はみられなかった。

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