帝京大学母子化学療法研究所
旭川医科大学小児科
旭川医科大学小児科
旭川医科大学小児科
旭川厚生病院小児科
旭川厚生病院小児科
北海道社会事業協会富良野病院小児科
帝京大学医学部小児科
帝京大学医学部小児科
帝京大学医学部小児科
帝京大学医学部小児科
博慈会記念総合病院小児科
成和会西新井病院小児科
成和会西新井病院小児科
国立習志野病院小児科
国立習志野病院小児科
東京厚生年金病院小児科
東京厚生年金病院小児科
東京厚生年金病院小児科
帝京大学附属市原病院小児科
帝京大学附属市原病院小児科
国保松戸市立病院新生児科
国保松戸市立病院新生児科
国立東京第二病院小児科
国立霞ケ浦病院小児科
大和市立病院小児科
大和市立病院小児科
富士重工業健康保険組合総合太田病院小児科
社会保険埼玉中央病院小児科
山梨赤十字病院小児科
山梨赤十字病院小児科
国立相模原病院小児科
大口東総合病院小児科
名鉄病院小児科
名鉄病院小児科
三重大学医学部小児科
三重大学医学部小児科
三重大学医学部小児科
大阪医科大学小児科
神戸市医師会看護専門学校
神戸市立中央市民病院小児科
神戸市立中央市民病院小児科
久留米大学医学部小児科
久留米大学医学部小児科
久留米大学医学部小児科
飯塚病院小児科
飯塚病院小児科
飯塚病院小児科
聖マリア病院新生児科
聖マリア病院新生児科
公立八女総合病院小児科
大牟田市立総合病院小児科
藤本小児病院
藤本小児病院
藤本小児病院
長崎大学医学部小児科
長崎市立市民病院小児科
国立長崎中央病院小児科
国立長崎中央病院小児科
佐世保市立総合病院小児科
佐世保市立総合病院小児科
佐世保共済病院小児科
健康保険諌早総合病院小児科
順天堂大学医学部小児外科
順天堂大学医学部小児外科
順天堂大学医学部小児外科
名古屋市立大学医学部第一外科
名古屋市立大学医学部第一外科
名古屋市立大学医学部第一外科
名古屋市立大学医学部第一外科
日本抗生物質学術協議会
1996 年 49 巻 7 号 p. 678-702
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
注射用セフェム系抗生物質Cefozopran (SCE-2787, CZOP) について, 新生児・未熟児における基礎的・臨床的検討を行い以下の成績を得た。
1. 体内動態
(1) 0日齢 (生後24時間未満) の新生児, 未熟児は共に1日齢以降の患児に比べ, 血中半減期 (T 1/2) の延長が認められた。さらに, 0日齢の新生児と未熟児とを比べると, 未熟児においてこの傾向が大きかった。
(2) 1日齢以降の新生児及び未熟児にCZOP20mg/kgを静注後30分以降の血中濃度並びにT 1/2は, 新生児と未熟児間で差がなかった。
(3) 10, 20, 40mg/kg投与時の血中濃度には用量依存性が認あられた。
(4) 1日齢以降の新生児・未熟児の尿中排泄率は, 投与後6時間までで約30~60%であった。0日齢の新生児・未熟児の尿中排泄率は投与後6時間までで約20%と低かった。
2. 臨床成績
(1) 総投与症例136例中臨床効果評価可能症例は96例で, 安全性評価可能症例は132例であった。
(2) 臨床効果は起炎菌検出例 (A群) 28例で有効率78.% (22/28), 起炎菌非検出例 (B群) 68例で97.% (66/68), A群B群併せて91.% (88/96) と優れた成績であった。
(3) 細菌学的効果はA群28例から分離された33株で検討し, 菌消失率はグラム陽性菌で88.2% (15/17), グラム陰性菌で92.% (12/13), 全体では90.% (27/30) であった。菌交代症はみられなかった。
(4) 副作用は下痢が1例 (0.%) 認められた。臨床検査値異常は15例 (12.3%) に認められ, その主なものは好酸球増多, GPT上昇, γ-GTP上昇などいずれも一過性で, 重篤なものはなかった。
以上の体内動態及び臨床成績から, CZOPは新生児・未熟児領域適応感染症に極めて有用性の高い薬剤であると考えられ, 新生児・未熟児への標準用法・用量は本剤1回20mg/kgを0日齢 (生後24時間未満) には1日1~2回, 1 (生後24時間以降) ~7日齢には1日2~3回, 8日齢以降には1日3~4回静脈内又は点滴で静脈内投与し, 重症又は難治性感染症には1回40mg/kgまで増量して投与することができると考えられた。