The Japanese Journal of Antibiotics
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小児における Azithromycin の基礎的・臨床的検討
田島 剛小林 正明阿部 敏明藤井 良知
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1997 年 50 巻 2 号 p. 200-205

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抄録

小児におけるAzithromycin(AZM)細粒剤の基礎的・臨床的検討を行った。対象は保護者の同意の得られた1ヵ月から8歳までの8例であった。投与方法は1回10mg/kg(力価)を1日1回3日間, 経口投与した。
細菌感染症8例 (肺炎1例, マイコプラズマ肺炎2例, 急性扁桃炎1例, 百日咳1例, カンピロバクター腸炎1例, 感染性腸炎1例, サルモネラ感染症1例) では, 著効5例, 有効2例, 判定不能1例であった。起炎菌が判明した3例では2例で菌消失した。
副作用が認められた症例はなく, 1例に軽度のGPT上昇がみられたが, 投与終了後に正常値に復した。
3例について血中濃度を測定し, うち1例では血漿中濃度時間曲線下面積 (AUC~∞)および血漿中濃度消失半減期(T1/2)の算出が可能であった。投与終了後24~72時間のT1/2は45.8時間,AUC0~∞ は12.6μg・hr/mlであった。投与終了後24~72時間の尿中濃度は35.0μg/mlであった。

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