The Japanese Journal of Antibiotics
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Pseudomonas aeruginosaに対するPiperacillinおよびImipenem/Cilastatinとアミノ配糖体系抗生物質とのin vitro併用効果
山城 芳子大懸 直子高畑 正裕南 新三郎
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2000 年 53 巻 4 号 p. 194-200

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抄録
Imipenem/Cilastatin (IPM/CS) 感受性 (IPM/CSのMIC;≤3.13μg/ml) ならびに耐性 (IPM/CSのMIC;≥12.5μg/ml) のP3mdomonas aeruginosaを用い, Piperacillin (PIPC) およびIPM/CSと5種類のアミノ配糖体系抗生物質 (Gentamicin, Tobramycin, Amikacin (AMK), IsepamicinおよびNetilmicin) とのin vitro併用効果について検討し, 以下の成績を得た。
1.IPM/CS感受性株および耐性株各々54株ずつを用いたCheckerboard dilution法による検討では, PIPCはIPM/CS感受性, 耐性のいずれにおいても, 50%以上の菌株でアミノ配糖体系抗生物質との相乗効果を示した。また, すべての株で, 相乗または相加効果が認められた。
2.Checkerboard dilution法による検討において, IPM/CSとアミノ配糖体系抗生物質との併用では拮抗作用は認められなかったが, 相乗効果を示した株の割合は0-14.8%で, PIPCとアミノ配糖体系抗生物質との併用時に比べ少なかった。
3.IPM/CS耐性株を用い増殖曲線に及ぼす影響を検討したところ, Checkerboard dilution法と同様, PIPCとAMKとの併用はIPM/CSとAMKとの併用よりも顕著な協力作用を示した。
以上, IPM/CS耐性のP.aeruginosaにおいてもPIPCとアミノ配糖体系抗生物質との協力作用が認められ, 本療法の臨床における有用性が期待された。
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