The Japanese Journal of Antibiotics
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モルモット足白癬モデルにおけるTolnaftate外用剤の治療効果
山口 英世内田 勝久田中 崇山口 智彦
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2001 年 54 巻 6 号 p. 323-330

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抄録

Trichophyton mentagrophytes特定菌株をモルモットの後肢足底部に接種して作成した足白癬動物モデルを用い, 市販のtolnaftate製剤 (2%軟膏) の局所投与による治療効果を検討した。対照薬には市販の外用抗真菌薬としてvariotin (3,000U/g軟膏), phenyl-11-iodo-10-undecynoate (0.5%軟膏), siccanin (1%軟膏) およびclotrimazole (1%クリーム) の4薬剤を選んで用いた。感染が充分に成立した後, 各薬剤とも1日2回, 4週間連続投与を行い, 治療終了後の局所皮膚組織の培養成績に基づいて薬効を判定した。いずれの薬剤投与群においても, 培養が陰性化した動物個体はみられなかったが, 感染強度を指標として比較すると, variotinを除く4薬剤は有意な治療効果を示した (P<0.05~0.005)。そのなかでtolnaftateの効果が最も高く, すべての対照薬のそれを有意に上廻った (P<001~0.005)。

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