Archivum histologicum japonicum
Print ISSN : 0004-0681
炎症に於ける虫垂粘膜の細網細胞の変化の追跡
進藤 哲雄
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1954 年 7 巻 2 号 p. 173-178

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抄録
虫垂の粘膜は腸の他の部分の粘膜と同様に種々の化学的と生物的の物質と微生物の侵入を受け易く, 従って上皮下にはこれ等を無害にしたり, 捕捉したりする装置がなくてはならない. そこでリンパ節のリンパ洞に見る細網細胞に似た細胞があり, ここでも網網細胞と呼ばれる. 健常の虫垂粘膜にも細網細胞に混じて多くのリンパ球と少数の単球と組織球があるが, それ等の大部分は多分細網細胞から生じたものである.
カタール性虫垂炎には先ず細網細胞の単球に変態する像が多く見られ, 単球は後に肥大して組織球になり得る. 強い炎症の附近にも大体上記の細胞変化が行われる.
虫垂炎が慢性となればエオレンによく染る粒子を持つ種々の大さの粗大粒子球が増加する. その粒子の大さは種々である. 他の観察でこの細胞も多くは細網細胞に由来することが知られている.
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© 国際組織細胞学会
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