2023 年 190 巻 p. 61-64
学校の理科の授業で学んだ内容を工学的な探究活動や表現活動につなげるSTEAM教育を持続的に生徒に提供できるプログラムを、中学理科の光学分野で開発した。このプログラムでは、授業前に家庭で試行錯誤して実験に取り組み、その結果を生徒や教員と共有した上で授業に参加するという方法を取る。このような取り組みにより、生徒・教員の授業への準備が可能となるだけでなく、理科で学ぶ内容への深い理解とともに、理科を学ぶことの有用感の向上を期待することができる。 授業後のアンケート結果からも、上述した目的をおおよそ達成できるプログラムであることが分かり、今後他の分野にも広げていくことで新しい授業方法が確立できることが期待できる。