物理教育通信
Online ISSN : 2433-4529
Print ISSN : 2423-8988
まずはやってみよう! 実験授業~問題演習中心授業からの転換~
今和泉 卓也
著者情報
ジャーナル 認証あり

2023 年 190 巻 p. 8-13

詳細
抄録

本稿は、2022年8月に行われた夏期大会での企画講演「今、改めて授業における『実験』の意義を考える」における発表をもとにまとめたものである。 生徒実験は、教員と生徒がともに自然界から学ぶことのできる、科学的思考を養ううえで必要不可欠な要素のはずである。にもかかわらず、生徒実験が盛んに行われているとは言い難い現状がある。 実のところ、筆者も、教員になった直後の20代の頃からたくさん生徒実験を行っていたというわけではなく、積極的に生徒実験を取り入れ始めたといえるのは、30代半ばくらいからである(外部への発表等を行うようになったのも約7年前)。 実験を積極的に行う教員というのは、“先天的”とは限らず、“後天的”であり得ることを、自分の経験を踏まえて述べる。少しでも多くの物理教員が「よし、やってみよう!」と思い立って、その結果、より多くの生徒たちが物理実験に触れるようになることを願って、本稿を執筆した。

著者関連情報
© 2023 物理教育研究会
前の記事 次の記事
feedback
Top