本研究は、中国の5地区に居住する大学生を対象に、樹木認識と森林・森林環境教育への意識の特徴と関係を明らかにすることを目的とした。テキストマイニングによる分析の結果、次の点が明らかになった。第1に、認識された上位50種の樹木を抽出したところ、マツ、ヤナギ、ポプラ、イチョウ、コノテガシワ、アオギリ、エンジュ、ガジュマル、モモなどの樹木の回答出現数が高かった。第2に、民族別、居住地域別、森林に行く頻度によって樹木認識が異なっていた。第3に、森林・森林環境教育への意識として7群が抽出され、意識と樹木認識との間に特徴があることが明らかになった。以上の結果から、樹木の地理的条件、文化的樹木信仰、森林へのアクセス機会と森林に対する意識は樹木認識に関係していると示唆される。