森林応用研究
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漆器の木地としてのクリ材の利用について
橋詰 隼人谷口 真吾
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1998 年 7 巻 p. 67-70

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抄録

郷原漆器には材部直径16cm以上のクリ材が用いられている。天然木の伐倒調査から胸高直径が25〜30cmになれば,平均6mの漆器用材が収穫できることがわかった。天然木および人工林の成長成績からみて,適地に造林すれば40〜50年で漆器用材として伐採可能と判断された。漆器材には偏心材や節の部分は使用できないので,人工造林に際しては雪起こし,枝打ちなどの手入れが必要であり,さらに間伐によって肥大成長を促進することが重要であると判断された。

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© 1998 応用森林学会
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