抄録
本研究は事象アスペクトと視点アスペクトから構築した2 要素の理論枠組みの中で中国語の継続相“ 着”の
意味について再考察し、継続相“ 着” と限界的な事象との共起可能性を究明しようとするものである。関連
の先行研究は完結性と限界性とを混同しており、その考察結果と分析に問題がある。これに対して、本研究
は事象のタイプの分類を中国語の実情に合わせて調整した上で、各種類の事象と共起する際の継続相“ 着”
の意味を網羅的に考察した。これにより、継続相“ 着” の意味がより明確になった。また、これまでの結論
と違って、継続相“ 着” と限界的な事象との共起は基礎レベルと派生レベルの両方において起こり得るとい
うことが分かった。関連の用例は、事象の結果段階にフォーカスする従来のものと異なるため、継続相“ 着”
に関するもう一種類の有標の使い方と見なされるべきだと考える。さらに、意味テストを通じて、特定のタ
イプの事象と共起する場合、継続相“ 着” は状態の終了の意味を含意するということも明らかになった。