水産増殖
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原著論文
ブリ,マダイ,ヒラメの鰓と赤血球のスーパーオキシドディスムターゼおよびカタラーゼの活性の比較
加藤 浩小田 達也石松 惇
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2020 年 68 巻 1 号 p. 33-41

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抄録

シャットネラ・マリーナに対する耐性の種間差を検討するため,ブリ,マダイおよびヒラメを用いて鰓と赤血球のスーパーオキシドディスムターゼ(SOD)とカタラーゼの活性を比較した。鰓の総 SOD 活性は 3 種で有意差がなかったが,Mn-SOD 活性はマダイが最も高く,続いてヒラメで,ブリでは活性が認められなかった。赤血球の総 SOD 活性はヒラメが他の 2 種の約 3 倍の値を示した。鰓のカタラーゼ活性は,ヒラメがマダイの1.7倍,ブリの2.3倍,赤血球のカタラーゼ活性は,ヒラメがマダイの3.6倍,ブリの8.0倍の値を示した。鰓カタラーゼの見かけの Vmax は,ヒラメがマダイの1.8倍,ブリの2.5倍,赤血球のカタラーゼの見かけの Vmax は,ヒラメがマダイの7.8倍,ブリの10.5倍であった。鰓カタラーゼの Km は 3 魚種で有意差がなかった。赤血球カタラーゼの Km はマダイが最も低く,ブリとヒラメの間には有意差がなかった。

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© 2020 日本水産増殖学会
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