水産増殖
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胚の発生段階に基づくクロソイ親魚選別による出産の同調化
中川 雅弘大河内 裕之
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2005 年 53 巻 4 号 p. 343-348

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抄録
散発的に行われるクロソイ親魚の出産の集中度を高めることを目的として選別試験を実施した。カニュレーションによって得られた胚の発生段階から, 出産日が近いと判断された親魚を選別し, 選別しなかった区と3年間にわたり出産状況を比較した。その結果, 選別によって出産期間が短縮され, 出産の同調が有意に高まった。カニュレーションを用いた親魚選別法により, 集中的に多数のふ化仔魚を得ることが可能となり, 種苗生産の効率化に寄与するものと期待される。また, 胚の発生段階から予測された出産予定日と実際の出産期間がほぼ一致した。今後は異なる胚を持つ親魚の出産の同調技術に発展させ, 高い遺伝的多様性を維持できる種苗生産技術に展開することが重要な課題である。
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© 日本水産増殖学会
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