抄録
1999, 2000年の4~10月に, 栃木県の那珂川水系の農業水路において, 魚類の遡上の日周性および降雨と遡上との関係を調査した。産卵遡上時にオイカワ成魚は昼行性, ギバチ成魚は夜行性であり, 非産卵期の遡上時にカワムツ幼魚, ウグイ幼魚, タモロコ成魚, タナゴ成魚, ドジョウ成魚, シマドジョウ成魚は昼行性であった。また, ドジョウ成魚では産卵期・非産卵期ともに, ギバチ成魚では産卵期に, 非降雨日に比べて降雨日に遡上数が多かった。これに対して, タモロコ成魚では産卵期・非産卵期ともに, カワムツ幼魚とウグイ幼魚では非産卵期に, 遡上と降雨との問に有意な関係は認められなかった。