アーカイブズ学研究
Online ISSN : 2434-6144
Print ISSN : 1349-578X
論考
「自己点検・評価」・「教育研究」と大学アーカイブズ
菅 真城
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2008 年 8 巻 p. 40-59

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抄録

近年、国立大学にアーカイブズが設置されているが、これらのアーカイブズの多くは大学年史編纂室を前身とする。1991年、文部省令大学設置基準が改正され、自己点検・評価が努力義務規定として盛り込まれた。この段階で大いに主張された言説に、「大学史編纂活動は大学の自己点検・評価活動であり、自己点検・評価を行うには大学アーカイブズが必要である」というものがある。本稿ではまずこの言説について省察する。そしてその作業を通して、「教育研究」機関である大学アーカイブズは、「教育研究」に関する資料や情報を集積せねばならないことを主張し、大学アーカイブズの特徴について抽出することを試みる。

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© 2008 日本アーカイブズ学会
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