アレルギー
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ポリエチレングリコール沈殿物補体消費試験(PEG-CC)による Circulating Immune Complex (CIC) の定量と臨床応用
手嶋 秀毅吾郷 晋浩友岡 祐治宮崎 澄雄平良 雅裕重松 信昭鳥巣 要道
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1981 年 30 巻 2 号 p. 59-67

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抄録
circulating immune complex を比較的簡単に定量にするために, Harkiss らの polyethylene glycol precipitation-complement consumption test (PEG-CC) を簡約化して臨床応用を試みた。感度は従来から良く用いられている radiommunoassay によるものとほぼ等しかった。臨床応用では正常値は20%以下であり, 高値を示したものにSLE(平均値37.0%), 関節リウマチ(43.9%), 肝炎(63.9%)があり, 次に糖尿病(29.9%), 急性糸球体腎炎(27.5%), 悪性腫瘍などがあった。びまん性肺疾患の鑑別診断に応用すると, SLE, periarteritis nodosa などの systemic immune disease が高値を示し, 次に, idiopathic pneumonitis, extrinsic allergic alveolitis, uveitis を合併した sarcoidosis が高値を示した。
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© 1981 日本アレルギー学会
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