アレルギー
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抗原特異的 IgG 抗体の測定 : 抗原結合Glass Rod を用いる ^<125>I-Protein A Solid Phase Radioimmunoassay の基礎的検討
安枝 浩油井 泰雄三田 晴久清水 章治信太 隆夫
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1982 年 31 巻 1 号 p. 18-28

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抄録
スギ花粉の major allergen SBP に対する IgG 抗体を標識 protein A を用いる solid phase radioimmunoassay で測定する方法について検討を加え, 次の成績を得た.(1)固相として glass rod を用いることにより正常血清による非特異的結合の割合を極めて低くすることが可能となった.(2)標準血清を用いて作製した検量線から得られた各検体中の抗 SBP IgG 抗体の相対濃度は, 標識 SBP を用いる二抗体で測定した値とよく相関した(r=0.980, p<0.001, n=25).(3)精製抗原のみならず粗抗原を用いても測定は可能であり, しかも測定操作は従来の paper disc を用いる RAST と同様簡便である.以上の結果より, この方法は臨床的に重要な多くの抗原に対する IgG 抗体の測定に応用でき得る.
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© 1982 日本アレルギー学会
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