アレルギー
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軽快・治癒した気管支喘息児の5-10年の追跡調査
冨田 和巳多和 昭雄土居 悟勇村 啓子池田 輝生豊島 協一郎西田 勝
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1983 年 32 巻 3 号 p. 158-163

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抄録

阪大小児科・アレルギー外来を受診した気管支喘息児に, 初診後5-10年でアンケート調査を3回行い, 軽快・治癒群(107例)でその背景因子を検討し, 以下の結論を得た.1.10歳前後で軽快・治癒する例が多く, 徐々に軽快するというより, 急激に改善する例が多かった.2.喘息が軽快・治癒後も鼻炎症状が残存する傾向があり, 湿疹は軽快傾向がみられた.3.喘息児では不定愁訴を持つ例があり, これらも喘息の軽快・治癒後に残存したり, 新たに出現することがあるので注意する必要がある.4.治療は減感作療法をはじめ, 積極的に受けられており, 同時に心身の鍛練なども親子で熱心に取り組まれていた.しかし一方で, 民間療法にたよる者も約1/3にみられた.5.喘息の軽快・治癒例の患児と両親の性格に歪みはみられなかった.

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© 1983 日本アレルギー学会
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