アレルギー
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アトピー性皮膚炎に対する学校でのシャワー浴の効果
亀好 良一田中 稔彦望月 満高路 修三原 祥嗣平郡 隆明田中 麻衣子秀 道広
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2008 年 57 巻 2 号 p. 130-137

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抄録

【目的】アトピー性皮膚炎(AD)対策としての,学校でのシャワー浴の有効性について検討した.【方法】厚生労働科学研究AD治療ガイドラインにおける中等症以上の症例を対象とした.小学校1年生から中学校2年生までの患児58名を,シャワー浴非実施群(A群,15例),4週間実施群(B群,22例),前半または後半の2週間のみ実施群(C1群,11例およびC2群,10例)に割りつけ,9月上旬から学校でのシャワー浴を実施し,開始時,2週間後,4週間後の状態をSCORADにより評価した.【結果】いずれの群も4週間後にはSCORAD値の低下を認めたが,有意の改善はB群,C1群に限定された。重症度別に検討すると,シャワー浴の効果は重症以上の群で明らかであった.SCORADから自党症状を除いたスコアでも同様の結果が得られ,シャワー浴が皮膚炎の改善にも有効であることが示された。【結語】対象者,時期を適切に選ぶことにより,学校でのシャワー浴はADの改善に有用な対策となりうることが示された.

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© 2008 日本アレルギー学会
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