農林業問題研究
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個別報告論文
ナイジェリア農村部における普及活動に関する農民の情報源,認知と参加
―クワラ州パティギ地区の事例―
アデボラ A.アジャディオラディメジ I.オラデレ池上 甲一鶴田 格
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2016 年 52 巻 4 号 p. 253-258

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抄録

本論文はナイジェリア,クワラ州の農村を対象として,農民の農業普及活動に関わる情報源,認知度と参加状況について分析した.アンケート調査の結果,以下の諸点が明らかになった.農業に関する情報源では,農民が最も多く依存しているのが農業普及員であり,その次に多いのがラジオ,友人知人,テレビであった.しかし普及員に接触する頻度はそれほど多くなく,また普及員の多数が男性である.次に普及活動に関する認識については,SPAT(Small Plot Adoption Technique)を用いた圃場での技術実演がきわめて高かったが,他の様々な普及活動(集団研修など)も5割以上の農民が認知していた.普及活動への参加者数ではやはりSPATが多いが,認知者に占める参加者比率はいずれも8割以上であり,認知さえすれば高い確率で参加が見込めることが判明した.従ってSPATに加え,ラジオやテレビなどを組み合わせ,また女性の普及員を増やすことで,普及活動の認知度と参加率を増やすことが可能になるだろう.

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© 2016 地域農林経済学会
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