美術教育
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研究論文
コラボレーションツールを活用した美術鑑賞における協調学習の可能性と課題
—ICTでつなぐ主体的・対話的な学びの変容—
示野 充彦
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2026 年 2026 巻 310 号 p. 32-43

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抄録
本研究は、高等学校の美術鑑賞授業において、ICTを活用したコラボレーションツール(以下、コラボツール)による協調学習が、生徒の主体性と対話性に与える影響を検証することを目的とした。文部科学省が推奨する教育の情報化が浸透し、教室にICT環境整備が進む中、タブレット端末を用いた協調学習は、今後の学びの質を高める上で不可欠である。しかし、対面での意見表明に抵抗を感じる生徒にとって、協調学習は負担となる側面も存在する。そこで、本研究では授業実践を通じ、学習支援アプリが提供する同時編集機能を持つコラボツールが協働学習の負担を軽減し、生徒の意欲向上に寄与するのかを、アンケート調査、生徒の成果物などから考察した。その結果、学習目標の達成に適したコラボツールの使用は、生徒の主体性と対話性を高める可能性が示唆された一方で、ICT環境の整備や授業者の技能更新といった課題も明らかになった。本研究の知見は、ICT時代における主体性と対話性を同時に育成する美術教育の新たな可能性を提示するものである。
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