2023 年 22 巻 2 号 p. 3_1-3_11
部品のメンテナンスや調査のために,すでに組み立てられている立体物を分解した後に再組立することがある.一般に,すでに組み立てられているものを再組立するときには,製品に付属している組立図を用いるが,組立図は二次元的な情報表現であるため,部品の細かい特徴を描写できず,表示手法に限界がある.また,組立図を紛失している場合や元々存在しない場合,組立手順を再現することが困難になる.そこで,本論文では,分解順序の記録と再生により部品の再組立を支援する手法を提案する.本手法は,ひとつの部品を分解するごとに,分解手順を記録し,再組立を行うときに適切な順序で再生することによって組立手順を再現し,ユーザに提示する手法である.