2015 年 27 巻 p. 58-64
【目的】平成26年度より臨床実習指導の新たな取り組みとしてクリニカルクラークシップを基本とした指導と実習指導支援ツールを導入した。本研究は新たな取り組みの現状と効果を調査し今後の課題を検討することを目的とした。
【対象】平成26年度総合南東北病院で臨床実習を行った学生19名と実習指導者延べ38名。
【方法】実習終了時に無記名記述式のアンケート調査を実施した。調査項目は生活項目、主観的実習評価項目、自由記載とし回答を得た。尚、主観的実習評価項目は5段階評価(いいえ1~はい5)で評価した。
【結果】実習指導者がクリニカルクラークシップによる指導を実践できた結果、学生は過度なストレスを受けることなく、実習終了時に高い自己成長感と満足感を得る結果となった。
【結語】クリニカルクラークシップを基本とした指導と実習指導支援ツールは学生・指導者ともに有用であったことが示唆された。当院での取り組みがクリニカルクラークシップ指導を導入する実習施設の一助になると考えられる。