2017 年 29 巻 p. 46-49
聴覚刺激強度の変化が下肢骨格筋支配の脊髄興奮準位に及ぼす影響を明らかにするために,Hoffman波(以下,H波)を測定した。
【方法】:健常成人男性6名(21歳)を対象とした。聴覚刺激は,周波数250Hzの音源を使用して10dBから80dBまで10dB間隔でランダムに刺激した。H波の測定は,右膝窩部から脛骨神経を電気刺激し,同側のヒラメ筋筋腹中央部から導出した。
【結果】:H波変化率(%)は,70dBで125%,80dBで142%であった。多重比較検定の結果,10dBと80dB間に有意差が認められた(p<0.05)。