東北理学療法学
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研究論文
大腿四頭筋に対するダイナミックストレッチング及びスタティックストレッチングが下肢の機能的能力に与える影響
花岡 将来前田 貴哉
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2019 年 31 巻 p. 48-52

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抄録

ストレッチングが下肢の機能的能力に与える影響は未だ不明な点が多い。本研究ではスタティックストレッチング(以下,SS)とダイナミックストレッチング(以下,DS)が下肢の機能的能力に与える影響について, Functional Ability Test of the Knee(以下,FAT)を用いて検討した。対象は健常成人11名11 肢とし,SS条件,DS条件,コントロール条件の 3 条件に参加した。SS及びDS条件では大腿四頭筋に対するストレッチングを行い,コントロール条件では安静を保持した。介入前,介入直後,介入30分後にFAT を測定し,反復測定二元配置分散分析による統計解析を行った。結果,FAT項目において介入条件と測定時期の 2 要因に主効果は認められなかった。本研究では,SS及びDSが下肢の機能的能力に与える影響は明らかにできなかった。

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© 2019 公益社団法人 日本理学療法士協会 東北ブロック協議会
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