尿量と尿組成に影響を及ぼす要因として,立位•臥位による姿勢変化,昼•夜による時刻差,運動の有無による差の3因子を設定し,要因実験を組んだ。測定項目に尿量,尿比重,尿pH,尿温,及び5種の尿中コルチコイド排泄量を選んだ。立位,夜間における尿量の減少の他,尿pHに対して姿勢,姿勢と運動の交互作用及び日内変動と運動の交互作用が,尿温に対して日内変動が,数種のコルチコイド排泄量に対して日内変動及び姿勢と運動の交互作用が有意な影響を示した。これらの結果を立位時の下肢への血液貯留,日内変動機構との関連から検討した。